2020.04.26
藤原辰史氏(農業史・環境史)朝日新聞への寄稿
『人文知」軽視の政権は失敗する』より
「ワクチンと薬だけでは、パンデミックを耐えられない。言葉がなければ激流の中で自分を保てない。流れとは歴史である。歴史から目を逸らし、希望的観測に曇らされた言葉は、激流の渦にあっという間に消えていく。」
「感染拡大がおさまった時点で終わりではない。災厄の終息後も生活の闘いが続く。誰かが宣言すれば何かが終わる、というイベント中心的歴史教育は、二つの大戦後の飢餓にせよ、ベトナム戦争の枯葉剤の後遺症にせよ、戦後こそが庶民の戦場であったという事実をすっかり忘れさせた。」
全文
20200426asahi.pdf夏のような熱っぽい日差し。久しぶりにZ公園まで歩く。






2020.04.23
昼過ぎ先日届いたCD『大田黒元雄のピアノ』の代金振り込み。
農協で地元産ののらぼう菜など購入。店内の客は今日は他に1人。
にじいろもびーるさんのイラスト描き。資料を集めて先ず模倣。
『ジュピター』(ヴィジュアル優先の壮大な浪費映画)、『ハンナ』を観て就寝。
2020.04.20
保育園もお休みで近くの公園に家族で散歩する以外は家で過ごすT君、Aちゃんに、写真館で撮った二人が登場するフォトコラージュを作りメールで送っている。
今日は第5回め。
これまでのコラージュのタイトルは
1.夜の森に出かけてみた
2.僕はキノコ探偵だ
3.森の探偵Tと妖精A
4.リンゴ!リンゴ!リンゴ!
5.今日は鳥をしらべるよ
コラージュを見たT君からセリフが届くので、文字を追加して再送する。
夕方30分ほど歩く。雨の一日。
2020.04.19
素晴らしい晴天。遅い朝食の後カメラを手に散歩に出る。
クリアな光と濃い影。久しぶりに写真をたくさん撮って帰る。











陽のある時間にめったに口にすることのない高価なワインを開けるので、ナッツやチーズ、パン、ローストビーフなどを買いに行く。コロナ以前の行動スタイル。
赤ワインは深々とした安息を与えてくれる。
2020.04.18
午前中、BS-TBSでドキュメント『イントレランスの時代』を見る。
Intolerance(イントレランス)は不寛容の意味で、1916年の同タイトルのアメリカ映画(監督・脚本:D・W・グリフィス)から引用されている。そのモノクロの映像も効果的に挟まれる。
ドキュメンタリーは相模原事件の被告人と面会を重ねる障害を持つお子さんの父親でもある記者の言葉から始まり、在日コリアンや沖縄へのヘイトスピーチの映像と続く。
記者は相模原事件の犯人のことばの薄っぺらさと起こした行為との落差に途方に暮れる。「薄っぺらさ」「空疎さ」は別のドキュメンタリー映画『主戦場』に出演していた藤岡信勝、杉田水脈、櫻井よしこ、加瀬英明らを思い出させた(彼らは犯罪こそ犯していないが)。
差別の問題は果たして寛容VS不寛容の問題なのだろうか。
カール・ポパーは『寛容のパラドックス』(1945年)で、もし社会が無制限に寛容であるならば、その寛容は最終的には不寛容な人々によって奪われるか破壊されると述べる。そして「寛容な社会を維持するためには、社会は不寛容に不寛容であらねばならない」という一見矛盾した結論に達する。
午前中の猛烈な雨が止み、15時過ぎに川沿いの散歩に出る。
傾きかけたオレンジ色の遅い午後の光が柔らかく、広場や道の大きな水たまりが夕焼けの空や木々を鏡のように映していた。
川沿いの散歩道は、近隣の家族連れやカップル、または一人でと大勢の人が歩いていた。
静かな幸福感が広がっていた。
2020.04.17
Sさんより電話があり、区の施設でのストレッチ教室が行えないため先日購入したストレッチのDVDがちゃんと再生できるかどうか確認してほしいとのことで、ようやく再生してみる。家のプレイヤーではメニューの選択が不可、2/3が再生できなかったがPCでは問題なし。その後別のDVDプレイヤーで再生できたので、TVモニターの前で久しぶりに身体を伸ばす。
2020.04.16
いつものように一日が始まる。
農協で野菜購入。入店人数の制限と間隔を空けてレジを待つ。
その後散歩がてら少し遠いスーパーマーケットと近隣のcoopへ。7,700歩余り。
CD『イタリアへの夢』が届く。
急激に悪化するイタリアの感染状況を眺めながらの仕事だった。


『The Majestic』を観てから就寝。
緊急事態宣言全国に拡大。
2020.04.15
朝食の準備で1日が始まる。
にじいろモビールのロゴマークが何とか形になりAさんに送る。
夕方外に出て4,500歩ほどの散歩と果物購入。
夜<ドキュランドへようこそ!>「11歳、僕はゲイとして生きていく」、映画「Passengers」を観る。
2020.04.14
昨日の雨と朝からの強い風で大気が澄み渡った。
今日もいつも通りの朝食の準備で1日が始まる。
窓を開け放つ。
歩いて数分の農協で地元の野菜が購入できる。
毎回似たような葉物とリンゴを購入。本来地場の旬ものを食べるとはこういうことだし、迷うことも少なく気が楽だ。
入口と出口は常に開け放たれていて、先週はレジと客の間に透明ビニールがかけられたが、今日は客の入店制限と間隔(1メートル以上)を取って並ぶよう床に書かれていた。
生協に注文の無農薬人参は気温の上昇から腐敗等で配達無し。
近所の公園は小学生3〜4年の男の子が10人くらいで遊んでいる。
娘家族に送る荷物を作る。
Tくん、Aちゃんにと娘が幼かった頃に買った本を何冊か選び、埃を拭いて箱に入れる。








夕方夫と散歩がてら集荷窓口に持ち込む。
前後に数人が間隔を開けて並ぶ。宅配の利用者は増えているだろう。
昨日の日本の感染者の<増加率>は世界で最大。
2020.04.13
雨の庭にヒヨドリが一羽降り立ち、地面の苔をついばんでから飛び立っていった。
小さな庭だが(私はこのサイズをとても気に入っている)鳥や蝶の来訪は嬉しい。
今日も普段と変わらない朝食の準備から1日が始まった。
知らないことは山ほどあるので今更驚くこともないのだけれど、日曜美術館で川端龍子の作品「爆弾散華」(1945年)を初めて見る。不意を突かれる。終戦の年自宅に落ちた爆弾によって吹き飛ばされた庭の野菜の絵だが、その時2人の人間も命を落としているという。

「爆弾散華」(1945年)大田区立龍子記念館蔵
終戦の前年にはこのような作品も制作している。

「水雷神」(1944年) 大田区立龍子記念館
2020.04.12
朝起きてJohns Hopkins大学のサイトで新型コロナウイルスの感染状況を見る。
世界の感染者数1,771,514/死者数108,503/退院者数402,110。
台所に立って朝食の準備を始めると、今日も普段と変わらない朝を迎えられたことに気持ちが落ち着く。
遅い朝食の後散歩に出る。6,500歩。
細かな雨が降る中、意外に多くの人の歩いている姿がある。
知人へのマスクと消毒液のお礼に、ラツコヴィッチ氏のポストカードを数枚差し上げた。こんな時だからお礼はいらないからと言われていたけれど、とても喜んでもらえてよかった。
NHK教育テレビ(今のEテレ)で1995〜2005年に放送された「ハッチポッチステーション」をYou Tubeで見る。グッチ裕三と人形のバラエティー。親向けのネタが多かったのは「子供は親が笑うと幸せを感じるから」という制作意図があったと。これは真実。
「年末までに我々は新しい世界を生きることになる」ユヴァル・ノア・ハラリ 2020.4.11
https://courrier.jp/news/archives/196872/「グローバルな問題にはグローバルな解決策を」ユヴァル・ノア・ハラリ 2020.4.11
https://courrier.jp/news/archives/196724/Covid-19緊急事態に関する4人のイタリアの哲学者のコメント
https://www.tc.u-tokyo.ac.jp/weblog/1158/2020.04.11
Eテレ<100分de名著>の『ペスト』(全4回)とETV特集『緊急対談 パンデミックが変える世界』(ユヴァル・ノア・ハラリ/ジャック・アタリ/イアン・ブレマー)の録画を見てから就寝。
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東京国立近代美術館 <窓展:窓をめぐるアートと建築の旅>2月ゲルハルト・リヒター《8枚のガラス》2012年




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恵比寿映像祭 《時間を想像する》2月自ら撮影した写真をカットし再構成していく制作プロセスが興味深い。平面の写真が立体に向かい複雑なイメージが生まれる。レーザーカットの焦げたエッジも感情を揺さぶる。作家は多和田有希氏




2020.2
切株コレクション
川沿いの公園を歩くと大きな木の切り株があちこちに目につく。この都立公園は古い大木が多い。おそらく昨年の大きな台風で倒れたものもあるのだろう。陽にさらされ雨に打たれ姿を変えていく。


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2020 新年